多重夢無間地獄

二度寝したのが間違いのはじまりだった。

それから何度布団の中で目覚めただろうか。
目覚める度に私が過去に寝床として過ごしたいくつもの住居と住人が妙なリアリティをもって接してくるのである。
その世界を私は一旦は受け入れるも、何かがおかしいことに気付き、するとうやむやのうちに別世界の寝床で目覚めるのである。
それを4時間のうちに何度も何度も繰り返した。
経験的にはもう夜でもおかしくはないのだけど。

私自身の居場所、居る時間、立場に自信が持てないから?

自分の存在を確かなものにするために、私を見守る「保護者」が必要…なのかな
一人暮らし、孤独のストレスなのかもしれないのです。