じゃじゃヲタならし

彼は対モバイルOFF用と、対某メイド喫茶用と、天竺撮影会用と、普段着を兼ねられる服を探していた。
そんなの無茶だ。そんな便利な服なんてありはしない。
とりあえず目的をいづれかに絞って欲しかった。
彼がいくら否定しようとも、私たちは元々はファッションに無頓着な一介の秋葉系ヲタに過ぎない。
お洋服を一、二着買っただけでお洒落さんになれるなどというのは幻想に過ぎないのである。
原宿デビューすらまだなのだ。

私たちが普段着で装いを楽しむ者になるためには大変な努力が必要だということを覚悟せねばなるまい。

彼はその道に一歩を印した。
とりあえず、がんばれと言っておくよ。